訪問介護の事業者によって行われる訪問介護サービスの内容が、著しくバラつきがないように、指針として設けられたマニュアルのことです。または事業者自らマニュアルを作成し、訪問介護サービスを行う従業員に課したルールも含まれます。
ほかのマニュアルの類いがそうであるように、現実との擦り合わせが不十分であると、マニュアルを課す側と、課される側で、食い違いが起こりやすいです。よく考えられてはいるのだけれど、なかなかそうはいかないというのもまた事実です。なんのためのマニュアルなのかとよく問われるのはそのためです...

「元訪問介護員です」と自己紹介する方々と、ここ何年か行く先々でお会いすることが多くなりました。ハローワークへ行けば、訪問介護員の給料はそこそこに良いので挑戦してみたくなるのでしょうか。元訪問介護員の方々のほとんどは見習いから始めています。ですので、正確にはまだ資格のある訪問介護員ではありません。専門の学校で学びながら先輩について現場を経験します。「きついですよ」と前もって釘をさされても、自分には出来ると思って始めるようです。興味があり、やりたいけれど、続かない。慢性的な人手不足に悩む現場は、こう...

事業主にしてみれば、従業員をつなぎとめたい、がサービスの質は落としたくないのでマニュアルは厳格に保持したい。訪問介護を必要とする方々の命をあずかる仕事です。そのご家族の方々の事情もじゅうぶんに考慮しなければなりません。そのためのマニュアルはやはり厳格に保持するべきですが、人手不足におちいり、手がまわらないのであれば、残った訪問介護員の方々の疲労も蓄積し、けっきょくマニュアルどおりにはならず、サービスの質も落ちてしまい、だれのためにもなりません。だれのためのマニュアルなのか、そこをよく考える必要が...

「体調の悪い訪問介護員の交代基準マニュアル」など必要ですか？　交代するための基準を設けてしまうと、それ以外は交代しなくてもよいということになりませんか。
「倫理規程」ねばならないと言ってしまうことで、その人のよさまで奪う危険性はありませんか。「倫理規程」からはずれているけれど、おばあちゃんたちに人気があるとか、仕事仲間のムードメーカーであるとか、規定どおりにはいきません。
「調理に関して留意すべき事項がある利用者の状態に合わせた調理の実施について記載しているマニュアル」タイトルが長過ぎて意味がわ...

MikiAkamiさんから、コラム「訪問介護マニュアルを柔軟に」に関して、意見、感想、経験談を寄せていただきました。（2014/05/30）

訪問介護を必要とする人にとって、介護士は必要です。ここ数年、介護支援センターや介護施設などが増えてきていています。しかし働く人は増えてきていないのが現状なのでしょう。求人案内を見ると、介護士募集、ヘルパー募集などの文字が紙面を躍っています。私の知り合いにも介護士を目指している方がいましたが、介護の現場は大変だと、よくぼやいていました。その方は男性で、病院...

コラム「訪問介護マニュアルを柔軟に」について、Sakuyuさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。（2014/7/4）

介護に関する資格も色々とありますね。訪問介護員、介護福祉士、ケアマネージャー、ガイドヘルパー、福祉士系、療法士系などがありますが、私が知らないだけできっと他にもいくつもあるのだと思います。福祉の現場では人手が足りないと聞くので、もっと資格がとりやすくなれば人手不足が解消されるのにと思う反面、自分や身内がお世話になる時には、きちんと介護の知識や技術のある人にお願いした...

コラム「訪問介護マニュアルを柔軟に」について、Takominさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。（2014/7/10）

仕事をする上でマニュアルは必要ですが、それをすべてに当てはめてしまうと、マニュアル以外の事に対応ができなくなってしまいます。特に訪問介護といった人相手の仕事は、人間に接して直に判断したりするといった対応が大きくものをいうと思うのです。いわゆるマンパワーの力次第で、大きく仕事に対する成果が変わるのです。労働者や利用客の権利を守るためにもマニュアルは必要ですが、いざ...

コラム「訪問介護マニュアルを柔軟に」について、Ryo Angelさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。（2015/7/2）

私の主人の母が介護福祉士です。もう何十年も頑張っています。人の命を預かる仕事ですから本当に大変な仕事だなと思います。最近では次から次に新しい施設が開設されてそこで働く人の人手不足が問題らしいです。かなりの重労働で精神的にもまいってしまう事もあるらしいのでなかなか長続きする人も少ないようです。介護を受ける方も介護をする方も安心安全で無理がない方法はないでしょうか...